妙法蓮華経授学無学人記品第九の初回の解説です。
釈尊十大弟子の阿難尊者と羅睺羅尊者に成仏の約束が授けられます。
阿難尊者の名前(あなん:アーナンダ:喜び)と羅睺羅尊者(らごら:ラーフラ:障碍)との対称的な意味にちなんでキラキラネームという最近の変わった読みをする名前の話をしました。
名前の方は、度が過ぎれば別ですが、それぞれの感性の面もありますから、言及はさけるとして、最近の時勢を「論語:子路第十三」にて「名正しからざれば、すなわち言したがわず」との言葉にそってお話しさせていただきました。
四信五品鈔(日蓮聖人御遺文)に「日本の二字に六十六国の人畜財を摂尽す」(日本という言葉自体に日本に関わる全ての事柄が表象される)とあり、命名ということが、御題目の信仰の基盤の一つとなっていることに触れました。題目はその字義通り「タイトル」で、全世界を表象するタイトルという意味を持ちます。
(解説の資料は少なからず私見に基づき作成しています。)
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