冬は必ず春となる 日蓮聖人の言葉である
努力は身を結ぶ
人が骨を折って努力することと
紙に折り目をつけて形を作る日本の文化の
折り紙は似ている
努力することを
骨を折るという
折り紙は紙を折ること
折り筋つけられる紙も
幾筋も折り畳まれることに初めは
不満不平のひとつでも言いたくなるでしょう
しかし、折られてみれば
つまらない一片の紙が折り鶴となる
人の努力骨折りも
それは
ちょうど折り紙の複雑な折り筋になぞらえることがではないか
人の本当の美しさは
素材のよさではなく
優れた人でも尚、努力を怠らない
元がわからなくなるくらい
折り筋をつけた、しわくちゃな
様子の人が 美しいと思う
頼りになる人か
おうさまのように、自分の間を大切にして
無感動に振る舞うことが
仏道ではない
ひとの折り筋をみて、いつでも感動できるに
越したことはないのだ
冬は必ず春となる
折り筋だらけのくしゃくしゃの心には
必ず春がくる