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「 災 」でした。今年を象徴する字は。

被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

私も大変な年となりました。7月中、旅先でマムシに咬まれて入院し、退院したらばすぐに交通事故で指先ですが、骨折をしてしまいました。その後も9月中には近年希に見る数日間にも及ぶ大停電を経験しましたし、男41歳に大厄有りという世間の常識が、我が身の上にありありと反映されたのでした。

一度や二度の折り重なる災いならば耐えられるものでも、三度目、四度目とさらに続いてくると、何といいますか自分の今までの世間での奮闘努力というような自負の気持ちも折られてしまうような、つまりすごく自信を無くしてしまうようなそんな心境になりました。骨を折ったりするような不幸よりも、度重なる災いによって何か自信を失うような気持ちになることが、本当の不幸というものではあるまいかと思うのであります。しかし、本年私の身に起きた災害は、日蓮聖人の御身に起きた大難を思えば比べようもないくらいの小さな災いに違いありません。どんな困難も災いも自己の信心の強さに換えてしまう祖師の知見の深さ、仏さまを仰ぎ見る心の強さを、私自身目が覚めたように理解した、そんな一年となりました。

 

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