妙玄寺年忌法要

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 6月15日、当山において年忌法要を執り行いました。当山の歴史を語る上では欠かすことのできない、多大な尽力をいただいた方々の年忌法要でございました。大乗坊の疋田上人、当山第二世妙遠法尼、初代総代長後藤定充さんの三十三回忌並びにミネさんの二十七回忌の追善供養をさせていただきました。多くの方々から塔婆を立てて、ご参列、お焼香をいただき、各霊位も喜んでいらっしゃることと思います。
 また、皆様から当時の思い出話やエピソードを寄せていただいたことは、当時を知らない私にとってはとても有意義でありました。疋田上人が七面山登山の際、団扇太鼓を叩いて参拝団の先頭に立たれていたこと、妙遠法尼が「お母さん」と呼ばれて多くの人から慕われていたこと、定充さんの実直な人柄やミネさんのひたむきな信仰の姿など、当時の貴重なお話を教えていただき有難う御座いました。この四人の方々の功績は大きなものであり、決して忘れてはならない方々であると思います。この度お聞きしたエピソードや信仰の話を後世へ残していきたいと思いますし、今回だけでは聞き得ることができなかったことなど、これからもいろいろとお教えいただければと思っています。
 時代が移りゆく中で、社会では様々な面で変化をしていっています。それは、お寺という存在も例外ではありませんが、決して変えてはならないこともあります。それは、信仰心であります。法華経を信ずること、一心にお題目を唱えること、先祖を大切にすることが子孫の繁栄につながること、ぜひ次の世代へ伝えていかなければならないことであると思います。今回の年忌法要を通して、疋田上人、妙遠法尼、後藤さんご夫妻から、改めて信仰の継続の大切さを勉強させていただきました。 合掌(副住職)

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