お経を読む意味や理由については、ある程度説明ができます。
ですが、
読めば本当に効果があるのか?
という質問は、かなり難しい問いだと思います。
読む習慣がない人からすれば、無駄に感じられるかもしれません。
普段から読んでいる側の人間でも、
今日、自分がお経を読んだことで何かいいことがあったのかと聞かれると、
万人を納得させられる回答はできないと思います。
科学的な実証は難しいでしょう。
しかし、無駄だと思っていないから続いています。
毎月、ご自宅に迎えてくださるある檀信徒が言いました。
「毎月この日(月命日)のこの時間は、とても大切なんです。
日常とは少し違う、自分を調整する時間なんです」
とてもありがたいひと言でした。
もちろん、私はこの方の何かを調整しようとは思っていません。
しかし事実として、
私の知らないところで、自分のお経が何かしらの力を与えていたようです。
お経を上げていれば、このような気づきを得ることがあります。
理由はわからない上、気のせいの可能性も充分ありますが、
この現象は実は自分の何かの振る舞いがひとつの要因なのでは。
そう思い当たることがあります。
私たちがお経をお読みするとき、
その周囲には目に見えぬ存在が集まっていると言われます。
この方々が、何かしらの働きをしているのかもしれないません。
読経を通して彼らと交流ができているのであれば、
私たちは自分が認識している以上に重要なことをしているのだと思います。