法事のこと

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※ここに書かれていることは原則、乾性寺でのみ通用します。
 他のお寺の檀信徒の皆様は、必ずご自身のお寺で確認してください。

 

法事とは、簡単に言えばお経を上げる式のことを指します。
 
たくさんありますが、このページではいくつかの例を挙げます。

僧侶を呼ぶ際の参考になさっていただければ幸いです。

なお、ご希望の方は可能な限り早めに前にご連絡ください。

○枕経・通夜・葬式

枕経とは、亡くなったその日に僧侶を呼び、自宅などでお経を上げることです。

通夜とは、葬儀の前夜に僧侶を呼び、自宅や寺院、式場などでお経を上げることです。
もともと、夜通し悪霊などから故人を守ることから始まったものとされています。
枕経と一体になっている場合もあります。

葬式とは、主に午前中に、僧侶を呼び、自宅や寺院、式場などでお経を上げることです。
法号(いわゆる戒名)をお持ちでない場合は、このときに授与されます。

なお、法律上の理由で、葬式(火葬)は、亡くなった時点から24時間以上経っていなくてはなりません

○初七日・二七日・三七日・四七日・五七日・六七日・七七日

これらは、死後、特定の日に僧侶を呼び、お経を上げることを指します。

それぞれ、
初七日(死後6日後)、二七日(死後13日後)、三七日(死後20日後)、
四七日(死後27日後)、五七日(死後34日後)、六七日(死後41日後)、
そして七七日(死後48日後)です。

七七日は、満中陰忌(まんちゅういんき)、あるいは四十九日(しじゅうくにち)とも呼ばれます。

※余談ですが、満中陰忌の際に、白木の位牌から塗りの位牌に切り替えとなるので、当日までに用意する必要があります。

これらの日に、お経を上げ、故人の来世が安泰であることを祈ります。

なお、当日にできない場合は、早めの日程にすることが望ましいです。

○百箇日・一周忌・三回忌・その後

上と同様、特定の日に僧侶を呼び、お経を上げることを指します。

百箇日は死後99日後、
一周忌は1年後の命日、
三回忌は2年後の命日です。

これらもまた、故人の来世の安泰を祈ります。

そしてこの後は、地方によっても異なりますが、以下のように続きます。

七回忌(6年後の命日)
十三回忌(12年後の命日)
十七回忌(16年後の命日)
二十三回忌(22年後の命日)
二十五回忌(24年後の命日※)
二十七回忌(26年後の命日)
三十三回忌(32年後の命日※)
三十七回忌(36年後の命日)
四十三回忌(42年後の命日)
四十七回忌(46年後の命日)
五十回忌(49年後の命日※)
百回忌(99年後の命日)

※二十五回忌は、地方によってなされる場合と、なされない場合があります。
 乾性寺では、あまり前例がありません。

※三十三回忌、または五十回忌は忌上げ(きあげ)とも呼ばれ、
 この日をもって故人の位牌を片づけ、「○○家先祖代々」に統一されると伝えられます。

○開眼・閉眼

開眼は魂入れ、閉眼は魂抜きとも呼ばれます。
以下の際に行われることがあります。

開眼
位牌や仏壇を新しく作った
墓の工事が無事完了したことの挨拶

閉眼
位牌や墓地を片づける
墓の工事が始まる前の挨拶
古いお守りや御札を片づける場合
人形など、思い出の品などを片づける場合

○祈願

家の修理、庭の工事、安産祈願、健康祈願、受験合格祈願など

○月回向

毎月、故人の命日にお経をあげることを指します。
複数の故人がいる場合は、直近の方の命日に合わせることが一般的です。

○棚経(お盆参り)・彼岸回向(彼岸参り)

棚経は、お盆に僧侶がご自宅に伺い、お経をあげることです。

彼岸回向(彼岸参り)は、彼岸の時期に、僧侶がご自宅に伺い、お経をあげることです。

○墓回向

皆様のご先祖様の墓地で、お経をあげることを指します。

〇納骨

墓地にお骨を収めることを指します。

なお、納骨の時期や期限は決まっていないので、
ご自由にしていただければ結構です。

〇余談:喪服のこと

喪服はいつまで着るべきでしょうか。

実は、まったく決められていません。

ですので、お寺によって伝えられる内容が異なります。

乾性寺では、原則自由とさせていただいております。

ただし、それでは困るという声も多いです。

ですので、
特に理由がなければ三回忌までは喪服を着て、それ以降はご自由になさってください、
とお伝えしています。

 

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