当山に所属する2名の僧侶は普段の布教活動に加えて、社会活動にも積極的に取り組んでいます。
当サイトの8月31付け「イベント・活動」欄でお知らせした農業と食を考えるNPO法人・農業微生物利用技術協議会の現地研究会が当山等を会場に令和元年10月5日(土)20名の参加により開催されました。今回の現地研究会は当山僧侶が企画運営を任されましたが、お檀家さんに格別のご協力・ご支援をいただき、盛り沢山の充実した内容で実施することができました。
まず最初に、当山の客殿を会場に、NPO法人会員の肥料会社研究員Kj氏から環境への負荷を減らしながらお米の収穫量を向上させる微生物を使った最新の肥料の紹介がありました。
次に、その実証試験を行っている大規模稲作農家の田んぼや施設の見学のため京都府南丹市八木町に全員で移動、秋晴れの田園風景のなか日本人の主食・お米作りに励まれている農家の心意気に触れるとともに、大地と水の恵みによって命を支えられていることの有り難さ・尊さを改めて感じ取ることができました。この稲作農家Kn氏は当山のお檀家さんでもあります。
その後、当山会場に戻り、お米と微生物の関わりを代表する食品である日本酒について、日本酒の流通・卸会社の企画担当者M氏(このかたも当山のお檀家さんです)から講演をしていただき、京都産酒米で仕込んだ清酒とNPO法人の主宰者である東京農工大学名誉教授・横山正博士が開発されたお米の新品種で仕込んだお酒(福島県産)の飲み比べを行いました。
研究会終了後は清宴が催され、美酒とともにKn氏の圃場で獲れた新米の炊きたてご飯をいただき、お腹も大満足の一日となりました。