妙法蓮華経の持久走 三周目 授記品第六

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 お釈迦さまが、摩訶迦葉尊者、大目犍連尊者、須菩提尊者、摩訶迦旃延尊者の四人の大弟子に、成佛の保証である記を授けます。
 お釈迦さまの「すべての人々が私と同じように成佛できる」という言葉を聞いて、すぐに信じ理解を示したのは舎利弗尊者でした。舎利弗尊者は機根が優れている上根の弟子とされます。4人の大弟子は中根の弟子とされます。お釈迦さまの「成佛できる」という言葉を聞いても信じることができないのです。ですから4人の大弟子は、お釈迦さまと問答を重ね、ようやく「成佛できる」ことを信じ理解できたのです。
 お釈迦さまは4人の大弟子に、このまま修行を続け、成佛することができると説かれます。そして摩訶迦葉尊者には光明如来、大目犍連尊者には多摩羅跋栴檀如来、須菩提尊者には名相如来、摩訶迦旃延尊者には閻浮那提金光如来という、佛になった時の名前をお釈迦さまに告げられます。

 4人の大弟子が記を授けられた時、法華経のお説法の場所には、多くの弟子たちが集まっていました。4人の大弟子が「成佛できる」と告げられた時、他の弟子たちは、自分も成佛できるのだろうか、と不安になっていました。そんな気持ちを察せられたお釈迦さまは、「過去世から現在、未来世にわたるお釈迦さまと弟子たちのつながりを話そう」と述べられて授記品は終わります。

 次回は4人の大弟子が授記されたのを喜びつつも、うらやましく思っている大勢の弟子たちのために、お釈迦さまが法を説かれます。

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