妙法蓮華経の持久走 三周目 薬王菩薩本持品第二十三

諸事多忙につき、三ヶ月お休みを頂きました。再開します

 宿王華菩薩がお釈迦さまに、薬王菩薩の修行について質問します。
 お釈迦さまが、薬王菩薩の過去の修行を説かれます。
 薬王菩薩は前世において、一切衆生喜見菩薩という名で、日月浄明徳佛さまのもとで修行をなさっていました。そして現一切色心三昧という、相手に応じて姿を変えて現し、相手にふさわしい教えを与える力を得ました。
 この力を得た御礼に佛さまと法華経に供養すること志されました。花や香の油を飲み、身に塗り、火を灯して身を以て供養し、世界を照らしたのです。その身の火は1200年燃え続け、その身は燃え尽きました。
 一切衆生喜見菩薩は命終の後、すぐに生まれ変わり、日月浄明徳佛のもとにおもむきました。すると日月浄明徳佛は、一切衆生喜見菩薩に後事を託し、遺骨に塔をたてて供養することを命じ亡くなります。
 一切衆生喜見菩薩は日月浄明徳佛を荼毘に付し、遺骨を集取し八万四千の塔をたて、さらに自らの肘に火を灯し、七万二千年供養されました。
 一切衆生喜見菩薩が薬王菩薩の前世であり、その身を捨てて供養されてきたのです。しかし身を捨てる供養よりも、法華経を信じ実践する功徳の方が勝れているとお釈迦さまは説かれるのです。

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