お釈迦さまは舎利弗尊者に告げられます。
お釈迦さまを始めとする多くの佛さまの説法は、すべて嘘ではありません。法を聞く相手に応じて佛さまは、さまざまな方法、原因と結果、譬え話、言葉をもちいてきました。佛さまは、人々に佛の智慧を説明し、佛の智慧を手本で示し、人々に佛の智慧を理解させ、実践させ、すべての人々が佛と成ることを目標にしているのです。
そしてお釈迦さまは舎利弗尊者に、
「私は、すべての人々を私と等しく異ならないようにしようと誓願した。その昔の誓願を今すでに満足している。なぜならばすべての人々導いて、みな佛道に導けたからだ」
と宣言されるのです。
さてお釈迦さまは、誓願が達成し満足していると説かれます。その誓願はすべての人々がお釈迦さまと等しく異なることがない、つまり佛と成ることなのです。と言われましても、お釈迦さまと舎利弗尊者と特別なことと、実感がわきにくいのです。私も佛に成れるのでしょうか、と不安になります。そんな私たちのことを察してか、お釈迦さまと舎利弗尊者の問答は続くのです。

