持久走といいながら、諸事多忙につき休みが多くすいません。なんとか月一回の投稿を目標に、法華経の持久走を再開します。
勧持品を始めるにあたり、前段として宝塔品第十一においてお釈迦さまは「私たちが住む、この娑婆世界において法華経を説きなさい」と説かれました。
次に提婆品第十二においては、提婆達多という悪人、八歳の竜女も成佛できると説かれます。
この世界で法華経を説いてほしい。誰しもが成佛できる可能性を持っている。この二点をうけて、勧持品十三が始まります。
まず薬王菩薩、大楽説菩薩などが、この娑婆世界においての法華経布教を誓います。
しかしこの法華経で、成佛の保証をお釈迦さまより得た弟子達は、私たちが住む娑婆世界ではなく、他の世界においての法華経を布教するといいだします。
そのやりとりを見ていた比丘尼たち、とくにお釈迦さまの叔母であり継母である摩訶波闍波提(マカハジャハダイ)さま、お釈迦さまの妃であった耶諭陀羅(ヤシュダラ)さまは自分たちも成佛できるのではと思いました。そしてはっきりと名を告げてほしいと望まれます。お釈迦さまは比丘尼たちの思いを察して、成佛の保証を授けられます。
この比丘尼たちへの成佛の保証により、弟子全てに保証が行われたことになり、ここに集まった全ての弟子は菩薩になったのです。
しかし、この比丘尼たちも、娑婆世界では無く他の世界での布教を誓います。するとお釈迦さまは、他の世界から法華経を聴聞に来た菩薩たちを見つめられます。すると他の世界から来た菩薩たちも、様々な世界で法華経を説くことを誓われます。
なぜ娑婆世界での布教は困難をきわめます。増上慢と呼ばれる人々がいて、この人々はまだ得ていないのに、もう得ていると思い、修行者を迫害します。増上慢の人々は、一般の人々であったり、修行者であったり、王様と親しいと言われる聖なる人であったりします。その増上慢の人々の迫害を忍びますと菩薩たちは誓うのです。