妙法蓮華経の持久走 法華七諭 化城宝処の譬え

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 化城宝処の譬えは、妙法蓮華経化城諭品第七に説かれます。お釈迦様が、すべての弟子に対して説かれます。

 遙か遠く、険しい道の先の大宝を求め、旅人たちが道先案内の導師とともに進んでいました。しかし道半ばにして旅人たちは、険しい道にくじけ、引き返そうと言いだしました。導師はもう少しで大宝にたどり着くのに、とて神通力でもって城を作り、旅人たちに休息するように勧めました。旅人たちが城で十分に休息し、疲労が無くなったところで、導師は神通力で城を消し「大宝までもう少しです。皆を休息させるために、城を化(かり)に設けたのです」と告げ、旅を再開しました。

 成佛への道は険しく、時にはくじけそうになります。ですからお釈迦さまは、多くの教えを説かれ、仮の目標を定めました。この諭えでは、旅人が弟子、導師がお釈迦さま、宝が成佛、化城が仮の目標となります。

「しんどい時は上り坂、楽してる時は下り坂。注意しなあかん」関西の芸人さんの言葉です。その芸人さんは引退されましたが、しんどい時には「こんな時こそ頑張らな」とこの言葉をお守りのようにしていました。大きな目標は必要です。小さな目標で満足しないように。小さな目標も必要です。大きな目標に疲れ切らないように。

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