妙法蓮華経の持久走 法華七諭 三草二木の譬え

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 三草二木の譬えは、妙法蓮華経薬草諭品第五に説かれます。お釈迦さまが、迦葉尊者ら大弟子たちに、佛の説法は平等であることを説かれます。
 雨は大地に平等に降りそそぎ、大地を潤します。大地に茂る草木や薬草は分に随って、小さな草、中くらいの草、大きな草、小さな樹、大きな樹と潤いを受けます。

 お釈迦さまのは、平等にすべての人が救われるように法を説かれます。しかし受け取る側の人々は、それぞれの性質や好悪など分に随って法を聞きます。同じ説法を聞いても、受け取り方は様々だとであったと説かれるのです。小さな草や中くらいの草であること無く大きな樹となって修行を重ね、お釈迦さまの真意である成佛を目指せと説かれるのです。

 「3時15分前に集合」と聞くと、あなたは何時に集合しますか。この言葉には二つの取りようがあり「3時の15分前だから2時45分に集合」と「3時15分の前だから3時10分に集合」となります。さて皆様は、どちらだったでしょう。ささいな集合時間でも、誤解があるのですから、普段の会話を振り返ると、少し怖くなります。自らの言葉と周囲からの言葉の真意に注意していきましょう。

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