大黒堂⑫

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大黒堂に祀られている大黒天尊像は、伝教大師の真作と伝えられています。後奈良天皇の御宇、享禄三年(一五三〇)正月二十八日、頂妙寺二世日言聖人は、夢の中に大黒天が来たりて、
「私は今、江州神崎郡の一庵に住しているが、安居することができていない。早くこの頂妙寺に連れてきてほしい」
と告げました。眠りより覚めた日言上人は、すぐに江州に向かい、大黒天が祀られていた一庵に着きました。その一庵の住職は同じく夢の中で、
「私は帝都の頂妙寺に行こうとおもう」
大黒天に告げられたことをあかし、双方の夢が一致していたことから、大黒天尊像を頂妙寺に安置することになりました。
画像は、頂妙寺大黒堂内です。中央に大黒天尊像、左に三十番神尊像が祀られています。甲子の縁日には大黒天祭が、午後二時より執り行われます。
 

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