9月5日(水)~7日(金)、石川県第一部青年会の有志6名と、仙台・石巻の被災地における慰霊法要・行脚に行って来ました。青年会のメンバーは昨年8月にも同じ地区を訪問して慰霊とボランティア活動をされたのですが、その時はどうしても仕事の関係で都合がつかず、今回ようやく念願がかないました。初日は金沢を朝6時に出発し、仙台の孝勝寺さんに到着したのが午後2時。貫首さんにお会いし、お話をうかがったあと、若林区荒浜の海岸に向かいました。ここは震災の時に数百体のご遺体があがったところ、慰霊碑の前でご回向させていただきました。2日目は石巻市へ。石巻は全犠牲者の五分の一を超える3,735人の犠牲者を出した町。朝10時に久円寺さんを出発して2時間、唱題行脚で慰霊と復興を祈願しました。気温は30度近く、今年還暦を迎えた体にこたえます。おまけにほとんど30代の若手、歩調を合わせるのが大変です。津波でほとんどの家が流され、基礎だけが無惨に残っているのですが、ところどころにお花が供えられており、胸がいたみます。特に門脇小学校の近くでは火災が発生して、70名以上の方が焼死されたそうです。石巻焼きそば「味平」の尾形さんの奥さんも犠牲者の一人でDNA鑑定が出来ず、ご遺体は見つかっていないそうです。尾形さんに頼まれてご回向させていただきました。午後は大川小学校の跡地での慰霊法要。全校生徒の7割の74人が津波にのまれてしまった小学校です。慰霊碑に飾られている風車の回る音が、子供達の騒いでいる声に聞こえて涙があふれます。3日目は金沢に帰るだけ。慌ただしい日程でしたが、本当に青年会の諸君に同行できてよかったです。それにしても、もっともっと多くの青年僧に参加してもらいたかったですね。僧侶にとって一番大事なことは、他人の痛み・苦しみを自分のこととして痛み・苦しむことですよ。合掌