寺庭婦人のための仏教講座 第23回

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

 3月28日(金)午後2時より、第23回「寺庭婦人のための仏教講座」を開講しました。2年間続けて来た講座も今日が最終回。最後くらい全員聴きに来てくれると思ったら、出席は9名。3名の方が今日もお休みです。年度末でお忙しいのか、あまりにも天気がいいので、どっか遊びに行かれたのか、それとも勉強するのが嫌になったのか?一度発心したんですから、しっかり継続してもらいたいもんです。結局、所長の奥さんも布教師会長の奥さんも、一度もお見えになりませんでした。こんなことで、この管内どうなっていくんでしょうかね。
 さて、愚痴はこの位にして、今日は日蓮大聖生人のご生涯の後半、竜口法難からご入滅までをお話しさせていただきました。法難に遭えば遭うほど「法華経の行者」としての自覚を高められ、権力に立ち向かっていく情熱はどこから湧いてくるのでしょうか。打たれても打たれても立ち上がる強靱な精神力、その万分の一も自分にあればと思います。その一方で、弟子に対する母親のような細やかな愛情。明日ご自身が佐渡に流罪になるという時に、土牢に幽閉されている弟子の日朗上人にあてたお手紙の中で、「日蓮は明日佐渡国へまかるなり。今夜のさむきに付ても、牢のうちのありさま、思やられていたはしく候へ」と述べられているのをご紹介したおりに涙があふれてきたのを、奥さん方に見られたかも知れません。
 とにかく終わりました。宗門の大学を出ていない私にとって無謀な挑戦であったかも知れません。奥さん方にどこまで理解していただいたかもわかりません。ただ、私が大変勉強になったことは間違いありません。参考文献にさせていただいた『仏教、本当の教え』の著者である植木雅俊先生からメールをいただいたりもして、びっくりです。ずっと肩に乗っかっていた重しが取れて、軽くなったんですが、さて明日から何をしよう。あっ、そうですね。勉強ですよね、死ぬまで。
 もう一度、自分に。ご苦労さまでした。合掌

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ