昨日、お檀家様から「飼い犬が亡くなったので、お経を読んで欲しい」との連絡がありました。
連絡を受け、すぐにそのお檀家様のお宅に出向きました。以前、私に向かって、元気な声で「ワンワン」と吠えていたその子は、静かに目を閉じて安らに横になっていました。
いつもその子がいたその場所には、手作りで祭壇が作られていました。
早速、祭壇の前で、お経をあげました。読経中、お檀家様も一緒に大きな声でお経を読んでいらっしゃいました。ワンちゃんは、きっと大喜びしていたと思います。
日々、いつも家族の一員として、共に生きてきた家族からお経をあげてもらい、お焼香を手向けてもらい、ワンちゃんは、さぞや嬉しかっただろうと思います。
畜生道に生きる彼らは、日々、苦しみの中に生きています。それでも、ひたむきに生きる彼らは、高慢に生きる私たち人間に対し、健気に愛想を振り撒き、癒しの心を与えてくれます。
そんな彼らの姿から、人間よりも、よほど畜生道に生きる彼らたちの方が、清らかな魂をもち、利他行に生きているのではないかと思うことがしばしばあります。そんな彼らのために、祭壇を手作りし、心を込めて読経し、香を手向けるお檀家様の姿に菩薩の心を感じました。
今日お宅にお邪魔したお檀家様だけでなく、他にも同じ心で、彼らに供養を施すお檀家様も、当山のお檀家様の中に何人かいらっしゃいます。中には、若い女性のお檀家様もいます。
法華経の道場のお寺として、このことは、大変誇らしいことです。
様々な縁ある命ある生き物たちとのつながりの中で、共に今を生き、生かされていることを改めて実感した日でした。
ピースちゃんのご冥福を心から願います。
愛犬ピースちゃん 汝是畜生 発菩提心
南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経
ピースちゃんありがとう! また、会いましょう!