合掌
”寺は三百六十五日二十四時間営業です いつでもどなたでもさあどうぞ”の自坊には、今年もたくさんの方が訪れて一息ついてゆかれました。そんな寺の一年の中で初めて職業体験お中学生を受け入れたことや、インド仏教最高指導者の佐々井秀嶺上人をお迎えしたことは特に嬉しいことでありました。皆様はどんな一年でありましたか。
さて、今夏内船寺に蓮の花の鉢が奉納されて多くの参拝者の目を楽しませてくれました。日毎に立ち上がり平らに広がる緑の葉に朝つゆが輝き、連立した葉の間からは合掌の手のようなつぼみが天に向かってすっと伸びて、やがて美しく花ひらいてゆきました。仏教では泥の中より咲く蓮の花を人の生き方にたとえています。〈泥とは迷い苦しみのこの世。しかしそれにくじけずに、誰もが生まれながらに持っている仏になるための種を大切に育てあなたの花を咲かせなさい。それが仏に成るということです〉と。私たちが「南無妙法蓮華経」と一心に唱えるのは「法華経の教えに従って自分の仏心を磨き花咲くように頑張ります」と誓っていることなのです。あなたの仏心は成長していますか。たとえ小さくとも花ひらく一年だったでしょうか。
まもなく新年です。今年の自分の行ないや心のあり方を振り返り、来年は少しでも仏様の心に近づけるようにと新たな誓いを立ててみて下さい。そして、その誓いを胸に正月四日には寺に参り仏祖三宝様の御宝前に合掌礼拝し、加持祈祷をその身に受けて、一年を生き抜く力を頂いて下さい。寺に来て寺の空気を吸い本堂に座ることで必ず何かが変わります。お待ちしています。
再拝
記
時 平成二十九年一月四日(水曜日)
◇新春富くじ・甘酒ふるまい 正午十二時三〇分より
◇水行会(本堂前庭にて) 午後一時三〇分より
◇祈祷法要(法華和讃奉納) 午後二時より
〈お願い〉行衣・肩かけをお持ちの檀信徒の方々は、法要に際し、ぜひ着用して下さい。
また、行衣・肩かけをお求めになりたい方は、内船寺までお電話下さい。
◎御祈願をご希望の方は、御祈祷申込書を印刷の上、
奉納金を添えて現金書留で送付または前日までに御持参下さい。
ダウンロードはこちら→御祈祷申込書