【くらしかるブッディズム】は、
昔から使われてきた仏教の言葉を
いま再び見つめ直すコーナーです。
第6回目は
「律儀(りちぎ・りつぎ)」
です。
「律儀(りちぎ)な人」と聞くと、
どんなイメージが浮かぶでしょうか。
辞書によれば「義理堅く実直な人」ですが、
ちょっと「融通のきかない人」という
マイナスイメージも沸いてくるかもしれません。
仏教用語としての「律儀(りつぎ)」は
「悪行をなすことを防止するために
身心を抑制すること」を意味し、
このために定められた戒律は
「律儀戒(りつぎかい)」と呼ばれます。
身心を抑制することは
決して容易いことではありません。
特に今は、これまでよしとされていた
「楽しいイベントを催して
人をたくさん集めること」や
「みんなで美味しいものを食べること」を
慎めというのですから、
不満がたまって当然です。
ちょっとくらい良いじゃないか…
自分一人だけ、今だけ、見逃して欲しい…
そう思うのも無理もないことです。
しかし、たった一人の油断が
大きな混乱を招きかねない
現在のような状況下では、
皆一様に「律儀な人」に
なるべき時なのかもしれません。
それではまた(^^)/