【お祖師さまのおしえ】では、
日蓮聖人(お祖師さま)の教えについて
簡単に解説していきます。
第3回目は
「日蓮聖人のご生涯 ③立教開宗」
です。
1253年(建長5年)、32歳のとき、
蓮長は修行の旅を終えて清澄寺に帰ってきました。
蓮長は遊学する中で、
『妙法蓮華経』こそが
末法の世において
最高の教えであるという
確信を得ていました。
4月28日、清澄寺がある清澄山の旭が森から、
ご来光に向かって高らかに
「南無妙法蓮華経
(なむみょうほうれんげきょう)」
とお題目を唱え、
ここに立教開宗の宣言がなされました。
立教開宗とは、
新たに教えを立てて宗派を開くことです。
しかし、蓮長の遊学の成果を聞こうと
清澄寺に集まった人々は、
この教えを受け入れられませんでした。
特に熱心な念仏信者だった
地頭の東条景信は怒り心頭し、
蓮長を亡き者にしようとしました。
蓮長は師・道善房の計らいにより
兄弟子の浄顕房・義浄房に導かれ
清澄寺を出ることになってしまいます。
この頃、蓮長はその名を
「日蓮(にちれん)」と改めたと言われています。
さて、清澄寺を追われた日蓮聖人は
その信念のもと、
これから何をなさるのでしょうか。
次回、日蓮聖人の著作の中でも
最も重要なもののひとつである、
『立正安国論』について
お話しさせていただきます。
それではまた(^^)/
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