【お祖師さまのおしえ】では、
日蓮聖人(お祖師さま)の教えについて
簡単に解説していきます。
第2回目は「日蓮聖人のご生涯 ②出家と遊学」です。
今回は日蓮聖人の出家と遊学(ゆうがく)について
お話ししていきます。
前回、安房の小湊にお生まれになった日蓮聖人は
善日麿(ぜんにちまろ)と名付けられた、
とお話ししました。
1233年(天福元年)、12歳になった善日麿は、父母のもとを離れて
清澄寺(せいちょうじ)に入り、
道善房(どうぜんぼう)という僧の弟子になります。
清澄寺は現在の千葉県鴨川市にあり
日蓮宗の大本山となっていますが、
善日麿が修行のために入った当時は
天台宗のお寺だったそうです。
そして4年後、16歳になった善日麿は
正式に出家し、
名を「是聖房蓮長(ぜしょうぼうれんちょう)」と改めました。
本格的な仏道修行に入っていきます。
まず鎌倉へ遊学(ゆうがく)して
禅や念仏の教えを学びました。
はじめは色々な宗派の教えを
学んでいたのですね。
ちなみに遊学とは、
故郷を離れ、よその土地や国で
勉学することをいいます。
その後も比叡山延暦寺や
京都にまでおもむき、
仏教を深く学んでいきます。
そして1253年(建長5年)、32歳のとき、
修行を終え、清澄寺に帰ってきました。
清澄寺では、師匠の道善房や仲間の僧侶、信者の人たちが
その帰りを心待ちにしていて、
長い修行から帰ってきた蓮長が
一体どんな教えを説いてくれるのか、
とても楽しみにしていました。
しかしここから、蓮長、そして日蓮聖人の
波乱に満ちた人生が
幕を開けるのです。
次回は日蓮宗のはじまり、
「立教開宗」について
お話しします。
ではまた(^^)/
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