大震災から、三年の月日が経ちました。本日、物故者のご供養をさせていただいている間も、あの日の揺れ、テレビから伝わってくる悲惨な様子、被災地の寺院に祀られている多くの遺影が脳裏に蘇ってきました。
ご存知の通り、被災地は漁村部が殆どです。地域の素晴らしい伝統や行事が残っており、自然に敬意を払い共生している場所でした。宮城や岩手でボランティア活動をしていた時から、被災地の殆どが、常日頃から死者と生者とが共生していることを肌で感じていました。
被災後、メディアが挙って「経済の復興」に主な焦点をあてている気がします。勿論、「経済の復興」も生きていく上では欠かせません。ただ、それ以上に死者と生者が語ることの出来る環境風土、「魂の復興」がまだまだ求められていると思います。
国や県、そして皆の支援のもと「魂の復興」が成し遂げられ、
被災者の方々に安心が戻るよう一心にご祈念申し上げます。
今後も、当山で現実的に出来ることを考え、ささやかながらも復興の一助となれるよう行動してまいります。