7月2日2階屋根の銅板一文字葺きが西妻側から始まりました。当山に0.35㎜厚さの定尺材(365mm×1212mm)を基本として、定尺十文字四つ切りにして横2枚をはぜ(2枚の金属板の端を折り曲げ、引っ掛け合わせて継ぐ)で継いで加工準備されたものが沢山搬入されました。銅板の割り付けを墨出しした線に沿って、吊子(幅30mm 、長さ60mm 程度で先が折り曲げられた銅板)と呼ばれる部品を用いて屋根材を下地へ銅釘で固定すると共に、掴箸(つかみ)と言う道具などを使用してはぜ同士を繋いで屋根を葺いていく様子を見学させていただきました。四つ切りした定尺材を葺いていくと見た目の一段の高さは13㎝程になるようです。綺麗に葺かれていくのが楽しみです。
大工さんはこのところ1階の耐力壁を施工していて、300枚以上の合板が先週に搬入されて積み上げられました。耐力壁は先週末までにほぼ1階は終わったようで、今日は2階の建て入れ(軸組みなどの垂直・水平を正しく整える)を行い、2階の耐力壁の施工が始まりました。
今は、筋交いより耐震性能が高い耐力壁を用いるのが一般的のようです。ところで、耐力壁の施工には、受材45×45㎜以上、胴つなぎ材45×60㎜以上、釘N50@150ほか施工基準が細かく定められているようです。因みに当山に使用されている構造用合板は当然JAS規格に適合したもので、寸法12.0×910×1820㎜・接着性能は特類(常時湿潤における接着耐久性が確保)・等級は2級・板面の品質C-D・ホルムアルデヒド放散量F☆☆☆☆(最上位等級)・製造者 石巻合板工業(株)工場のものを使用しているようです。