身延山御廟所案内~➀~

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➀竜潜橋

参道の入口の樋の沢川に架けられた橋です。
その昔、この辺りはうっそうとした杉木立に覆われて、橋下には竜が潜むようなおもむきがあったので、この名がつけられたといいます。
なお、この橋以内は祖廟聖域です。域内は禁煙でございます。ご協力をお願いします。


②参道

竜潜橋からまっすぐ伸びる道が祖廟参拝の正参道です。正式な参拝はこの道でおこないます。


③受付・常唱殿

正面を透かしガラス張りにした殿堂で、祖廟塔に正対しています。あくまでも祖廟を拝礼するための建物です。
常唱殿の名前は常に参拝者の祖廟拝礼の唱題が盛んにおこなわれるよう、願ってのことであります。
祖廟ならびに御草庵跡および歴代墓所など、域内全域の格護・守衛と関係法務万般をおこなうところで、受付を常唱殿に置いています。
祖廟参拝に関する受付、祖廟尊前への献香献花の受付なども、みなこちらでおこなっています。


④霊山橋

祖廟ならびに御草庵跡などに参拝するために架けられた石橋で、渡る川が、日蓮聖人の残されたお手紙にもしばしば登場する身延川です。
霊山とは、お釈迦さまが法華経をお説きになっている法華経の霊山浄土のことです。日蓮聖人は「かの月氏の霊鷲山は本朝この身延の嶺なり」と仰せになり、ここに霊山浄土を感得されました。
その霊山浄土感得の霊域へもうでるための橋ですからこの名があります。


⑤水屋

参詣者の清め、手水のために設けられたもので、屋内に自然石を繰り抜いた水盤をおき、そこへ身延川の清水を導いています。


⑥拝殿・祖廟塔

祖廟を拝礼するための建物で、千鳥破風(ちどりはふ)、御所向拝丸太建築桧皮葺(ひわだぶき)の造作です。
殿内の頭上中央に掲げる「立正」の大額は昭和天皇より賜った勅額で、大正天皇から聖人に賜った 「立正大師」の贈り名にちなんだものです。
なお、拝殿の下、階段の昇り口中央には一本灯籠(正面の「大光普照」は法華経の経文)があります。
拝殿の正面に厳かにそびえ立つのが、日蓮聖人の「墓をば身延」にというご遺命にしたがって立てられた御墓であります。
日蓮聖人の御墓は、祖師の御廟ですから祖廟、あるいはたんに御廟と呼び、これに架けられた塔を祖廟塔、御廟塔といいます。
この塔中にこそ、日蓮聖人の御遺骨を奉安した創建当初の五輪塔形式の御墓がございます。五輪塔に刻まれた「妙法蓮華経」の5字は、聖人の本弟子・日昭上人あるいは日向上人の筆であると伝えられています。

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