2021年2月26日、同志社大学の小原克博先生をお招きし、講演会を開催しました。
その報告を以下のPDFにまとめておりますので、
ぜひご覧ください。
報告書
PDF
以下本文内容
日蓮宗国際交流会 2020 年度講演会実施報告 報告者:小高絢華(研修主任)
2020年度講演会「宗教間対話の理論と実践」
講演会概要
・2020年度研修テーマ:「宗教対話」 開催日時:2021年2月26日(金)15:00~17:15頃
・ 形式:Zoomによる全面オンライン開催
・ 講師:小原克博先生(同志社大学)
・ 当日の配布資料:講師発表資料「宗教間対話はなぜ必要か」(参加者・会員内限定共有)
・ プログラム: 15:00-15:15 開式 15:15-16:35 講演 16:35-17:10 対話 17:10-17:15 閉式 17:20- 懇親会 (当会の概要説明、参加者自己紹介、祈りのことば) (講師の対話史~宗教間対話の必要性・課題~質疑応答) (講師と参加者によるディスカッションタイム) (祈りのことば)
・ 参加者(敬称略):7名(釋・児玉・原・山澤・井上・阪田・小高)
対話内容(概要)
・ タリバーンの方との対話経験:対話の場としての多神教の日本の利点(緊張関係がない)
・ 講師の対話の姿勢:知人同士をつなげる、ご縁をつなぐ(例:仏教系大学院ネットワーク)
・ 対話を経験するには:自ら出ていく、経験によって自己アイデンティティが再構築される
・ 新宗教との対話経験:法華系新宗教は対話の中核にいる(立正佼成会の WCRP 等)
現実的な問題として分派した宗教同士の同席は難しい場合があるがジェネレーションギャップもあり、対話の可能性が開けている面もある
・ 対話の場で教義に言及するか:統一的なテーマの議論が目的の場合は触れないことが多い
参加者感想(概要)
・ 殺し合う様な間柄だからこそ対話をする価値があり、それを実践して、和やかな会食の写真 にたどり着いた小原先生のご経験に大いに励まされました。
・ 概論的な内容に特化せず、小原先生自身のご経験も踏まえた宗教間対話の現状の「見取り 図」が描けたような気がしました。
・ タブーを気にするより、その人自信を知ることに努める。宗教者としてみるのではなく、一人 の人として相手を見る。信行道場中に、外部講師としてお話していただけないものでしょう か?とふと思いました。
・ 水と油のように対立するグループをなんとか対話に持ち込まれたことには只管仰天しました。
・ 日本が地政学的に対話に優れていると言うことはそれだけのポテンシャルがあるということ
であり、世界平和に貢献できるのではないかと考えました。
・ 実践を伴わない「世界平和」スローガン的対話から一歩踏み出せるよう心がけたい。
・ とても共感できる内容が多かったです。先生の著書を読んでみようと思いました。