奥之院思親閣 報恩事業におけるクラウドファンディングの経緯と報告
合掌
皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素より奥之院思親閣の護持運営ならびに日蓮宗へのご信仰につきまして、格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
この度、奥之院思親閣にて進めております「報恩事業」および、それに伴うクラウドファンディング(オンライン勧進)におきまして、予期せぬ不慮の事態が発生いたしました。ご支援を賜りました皆様へ、これまでの経緯と現在の状況、並びに今後の対応につきましてご説明とご報告を申し上げます。
- 報恩事業立ち上げとオンライン勧進の趣旨
奥之院思親閣が所在する身延山山頂は、今から約750年前、日蓮聖人が登詣され、遥かに故郷である千葉・小湊の方角を拝し、ご両親様やお師匠様へ深恩を捧げられた追孝の聖地でございます。
私どもは日頃より、日蓮聖人の報恩のお心を後世へと継承すべく給仕に努めてまいりました。この度、その鴻恩の一分にお応えすべく、御厨子および御衣の修復等を掲げた「報恩事業」を立ち上げるに至りました。
事業推進にあたり、諸事情により直接身延の地へ足を運ぶことが叶わないご遠方の信徒・有縁の皆様にもご縁を結んでいただくべく、オンラインを活用した勧進の手法を検討いたしました。当院有縁の上人様よりご紹介を受け、クラウドファンディングサービス「うぶごえ」(運営会社:うぶごえ株式会社/代表取締役:岡田一男 氏)を活用することとし、本院であります身延山久遠寺へ事前の相談としかるべき手続きを経て、正式なご許可のもとプロジェクトを開設いたしました。
- クラウドファンディングの運用と問題の発生
返礼品(お返し)の性質や募集期間を考慮し、令和6年10月より「ロング勧進(令和8年8月まで)」と「ショート勧進(全4期)」の2つの形式にて募集を開始いたしました。規定では、各募集期間終了の1ヶ月後に指定口座へ集まった志納金が入金される契約となっておりました。
ショート勧進の第1期・第2期分については無事に入金が確認できておりましたが、第3期終了分の入金期日になっても入金が確認できない状況が発生いたしました。併せて、プロジェクトの伴走支援を担当していたスタッフより突如離脱の連絡を受け、ただちに運営会社である「うぶごえ株式会社」へ確認とコンタクトを試みましたが、すでに音信不通の状況となっておりました。
本年5月時点で、ロング勧進につきましては目標額を上回る多大なご寄付を頂戴しておりましたが、一連のトラブルによりロング勧進の運用およびショート勧進の第4期実施は叶わず、不本意ながら強制終了を余儀なくされる事態となりました。結果として、当院が被った未入金の被害額は約150万円に上っております。
- 現在の事業進捗と返礼品のお届けについて
この度のプラットフォーム側の問題により甚大な被害が発生いたしましたものの、皆様からお寄せいただいたあたたかいお気持ちとご信託を無にすることは決してお寺として許されることではございません。
現在、皆様からの志納金をもとに進めております「御厨子・御衣修復」の作業は順調に推移しており、令和8年中の完成に向けて着実に進んでおります。また、ご寄付をいただきました皆様への返礼品につきましても、当院にて責任をもって準備を進め、順次発送作業を行っております。
山務員一同、誠心誠意対応に当たっておりますが、手作業での確認や発送作業に伴い、万一の不備や遅延が生じる可能性もございます。
つきましては、ご寄付をいただいたにもかかわらず、令和8年12月を過ぎてもお手元に返礼品が届かない場合は、大変お手数ではございますが、下記のお問い合わせ先までご連絡を賜りますようお願い申し上げます。直ちに確認のうえ、対応させていただきます。
支援者の皆様、ならびに檀信徒の皆様におかれましては、多大なるご心配とご迷惑をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げますとともに、事業の完成に向けて全力で邁進してまいる所存でございます。何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
再拝
令和8年8月19日
身延山 奥之院思親閣 別当 下里 是龍
℡0556-62-0686

