LINE法話「恩返し」

おはようございます。
12月になり、今年も残り少ないですね。
お世話になった方へ恩を返していますか?

私は3年前、コンビニでアルバイトをしておりました。
そのコンビニの店長はとても厳しい方でした。
当時の私を含め、同じアルバイトの方々もたくさん注意を受けました。
しかし、その内容は「社会一般の常識から間違っている事」ばかりの注意で、コンビニの仕事上のミスは「次は気をつけよう」と言うだけで怒りません。

どういうことなのか店長に聞くと「ここでバイトするからには、君達が就職した時に恥ずかしくない様に注意する。」と言いました。

その言葉を聞いた時、素晴らしい店長と巡り合い、私が僧侶になってからも店長が注意し教えてくれた事が今の私に繋がっていると思います。

そんな店長に感謝し、恩返しをする気持ちで、コンビニに何か用事がある時は、働いていたコンビニに行き、お世話になった事に「ありがとうございます」と言い、用事を済ませます。

日蓮聖人のお言葉の中に、
「四恩をしって、知恩報恩をほうずべし」とございます。

「四恩」とは、命を与えてくれた親や先祖の恩。師として教導してくれた自分の周りの人々の恩。今住んでいるこの世界の恩。すべての源である仏様の恩で御座います。これらの恩を知り、「報恩」。恩返しをしましょうとおっしゃっております。

今直ぐに教え導いてくれた方々や、この世界、仏様にご恩をお返しをする事は難しいかもしれません。
ですが、日蓮聖人が御説きになったお題目、南無妙法蓮華経には、私達の周りの方々やご先祖様に、感謝の気持ちを伝えることができるのです。今までの感謝の気持ちを伝える事も恩返しの一つで御座います。

そしてお題目を唱えることで、その功徳は必ず私の成仏に繋がります。そんな素晴らしいお題目、南無妙法蓮華経をお唱えする事が私達の身近に出来る恩返しの第一歩で御座います。

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