先日、お通夜のお手伝いに伺った際のことです。
事前の確認を怠ってしまった私の不注意なのですが、木鉦と金丸の位置がいつもと逆になっており、慣れない左手で木鉦を打つことになりました。
普段は右手で何気なく打っている木鉦ですが、左手になるとこれが思いのほか難しい。
リズムを整えることも、音を揃えることも容易ではありません。
こう言ってはなんですが、普段以上に真剣にお勤めさせていただくことになりました。
私たちは日頃、多くの動作をほとんど意識することなく行っています。
箸を持つことや字を書くこと、歩くことも、本来は繰り返しの中で身についたものです。
ほんの少し条件が変わるだけで、それは途端に難しくなる。
慣れない左手で木鉦を打つという出来事は、当たり前にできていることの背景にある積み重ねを、あらためて思い出させてくれました。
