地震

心の軸(立正)を

大きな地震が起きたとき、スマホから鳴り響く警報音、グラグラと揺れる足元、誰でも怖いし、「どうしよう」と不安で胸がいっぱいになります。

​鎌倉時代にも頻繁に日本を襲う大きな地震が起こり、建物は倒れ、多くの人が嘆き悲しみ、末法思想で世の中が暗く不安に包まれていました。

そんな厳しい現実に日蓮聖人も同じように心を痛め、じっと待つのではなく、「どうすれば人々が安心して暮らせる世の中にできるだろう?」と真剣に考え抜かれて、​「世の中を穏やかに(安国)するためには、まず私たちが正しい教えや、人を思いやる温かい心を生き方の軸にすること(立正)が大切だ」と書かれたのが『立正安国論』です。

​地震は「地球のゆれ」です。
そして、私たちが不安で慌ててしまったり、自分さえ良ければいいと誰かを責めてしまうのは「心のゆれ」です。

聖人は、外の世界がどれだけ揺れていても、自分の心の中に『絶対にブレない軸』を持ちなさいと教え、仏教では、私たち一人ひとりの中に、どんな災害や困難にも負けない、尊く強い心(仏の心)が眠っていると教えています。

​地震を防ぐことは私たちの力では到底出来ません。
でも、大きな揺れが来たときに、「大丈夫?」と隣の人に声をかけられる優しさ、​助け合うこと、分け合える温かい心、一緒に乗り越えようと前を向く強さ、そんな「ブレない軸」を心に打ち立てることは出来るのです。それが(立正)です。

その強く優しい一つ一つの行いが、周りを穏やかに支える大きな力となり、やがて社会全体を包み込む安心(安国)へとつながっていくのだと思うのです。

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