行脚:東日本大震災義援金行脚

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『ニュースの森』にて放送(UTY)
2011年3月11日に起きた東日本大震災の義援金を募る為、5月10日(火)甲府駅前にて山梨県日蓮宗青年会が街頭募金活動を行い、募金を募りました。
また、この様子は当日のUTY「ニュースの森」で取り上げられました。
 
被災地復興を祈願し出発
3月11日、東北地方を襲った未曾有の大震災より2ヵ月が経とうとしているこの日、新会長 藤田義敬上人の「私たち青年会会員の祈りを被災地に届けたい。」という呼びかけの下、甲府市下曾根の円明寺から甲府駅まで東日本大震災義援金募金唱題行脚(しょうだいあんぎゃ)を行いました。
今にも雨が降り出しそうな中、円明寺さんの檀家の皆様に見送られながら出発。甲府駅を目指し約10キロの道のりを青年僧20名が、不幸にも被災しお亡くなりになられた方のご冥福、また早期復興を祈願し、日蓮聖人の魂、お題目『南無妙法蓮華経』を唱えながら進みます。途中ぽつぽつと降り出した雨が徐々に強くなってきましたが、誰一人太鼓をたたくのをやめようとはしませんでした…
 
甲府駅を目指し、約10km の行脚
途中雨脚が強くなり心配だった雨も仏様の御加護か、気がつけば止んでいました。甲府駅まであと3キロというところで甲府市遠光寺様にて休憩を取らせていただきました。この場を借りまして改めて御礼申し上げます。体力も回復したところで、募金活動を行う目的地甲府駅までラストスパート、全体の3分の1の距離が1番長くそして辛く感じましたが、被災された方々のことを考えると自然と足が前にでていました。
無事甲府駅に到着し、いよいよ駅前にて募金活動を開始!ですがなかなか第一声を発することができずしばらく立ち尽くしていました。私たちが日蓮宗の僧侶であることを知らない道行く人々に募金をお願いするのは初めての経験でした。一人の会員が大きな声で「東日本大震災の募金をお願いします」、その一言をきっかけにやっと募金活動をスタートすることができました。街頭にて大きな声を出すという行為がこれほど難しく勇気がいる事とは思いませんでした。まだまだ修行が足りないと痛感しました。
短い時間でしたが、小さなお子さんや中学生そしてお年よりまで本当に多くの方々に募金をしていただきました。その中でも印象に残っているのが、一人のお年寄りと髪の毛を金色に染めていた青年です。お年寄りの方は募金箱にお金を入れた後、「あっちの募金箱にもいれなきゃ」といってもう一つの募金箱の方へと去って行きました。また髪の毛を金色に染めていた青年も1度募金をしたあと買い物をすませ、そのお釣りを募金箱にいれてくれました。我々現代人は一番大切な事を忘れてしまっていることが昨今の痛たましい事件や無縁社会につながっているのでは、と思っていましたが、今の日本またこれからの日本も希望はあると思えた瞬間でした。
ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。
今回集まった皆様の貴重なご浄財175,204円はUTYの厚生文化事業団にお渡しし被災地の為に使って頂きます。
 
宇佐美玄秀

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