お盆も無事に終わりましたが、今さらながらお盆と、よく聞く「お施餓鬼(おせがき)」について。
こちらのブログページの右側に、毎月「今月の聖語」という欄をご覧になっていらっしゃると思います。
「花は根に還り、真味は土にとどまる」
私達一人ひとりは、「○○家一族」という木に咲いた、一輪の花です。
そして、一輪の花から、根本に栄養を落とすことができます。そうして木自体を強くする。それが、お盆やご法事、家のお仏壇にお参りすること。
また、この木は荒野に一本立っているわけではありません。大きな森の中の一本です。隣の木や、もっと遠くまで、森中の木に栄養を落とすこともできます。これが「お施餓鬼」です。
自分が咲いている木をいつまでも元気にするためには、立派な森が必要なのです。
「自分がいただいてきた(食べてきた)食べ物達に感謝を」というのが一般的な「お施餓鬼」の説明ですが、自分とは直接関わらなかった存在達もまた、森の一員です。
「お盆」は夏の時期だけですが、「お施餓鬼」は決まった時期はありません。特に今は人間達の木がコロナウイルス達の木に悩まされています。
「ウイルスに栄養をあげて元気にしましょう!」というのではなく、ウイルス達もまた、この森に生きる木なのだと伝えるために、「共に生きよう」という思い=栄養を届けてあげてはいかがでしょうか。
写真の木は、「ネムの木」と言って、葉が合掌する(手を合わせる)ように閉じるおもしろい木です。