2018.6.27

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薬草喩品(やくそうゆほん)
「法華経」は全部で28章から書かれています。第5章が 「薬草喩品」という題名です。
『わけへだてなく降り注ぐ雨(平等)
あなたにしか出来ないことがある(区別・個性)』のお話
 
大地は干からび、草も木も死に絶えてしまったかのように静まり返っています。
突然雲が沸き上がり大粒の雨が降ってきました。
渇いた大地は雨に潤い、草も木も、野も山も喜びの色に包まれ命が蘇ったようでした。山にも丘にも野にも、雨は等しく降り注ぎ、高い山の大樹も小さな木々も、深い谷間にそっと生きる草花も、皆喜びの声を上げました。
大小の木々は枝葉をいっぱいに広げて雨を受け、小さな草花は、全身を使って、雨を受けています。
雨に潤った大地から沢山の小さな芽が生え、色とりどりの花が開き、無数の小さな輝く実を付けました。
雲の中から声が聞こえます。「私は、大地のあらゆる場所で、大きな草木にも小さな草木にも、分け隔てなく雨粒を注いでいる。皆それぞれの種類や大きさに応じ、それぞれの個性に従って此れを受け止め、自信をもって生きてほしいのです。」
 
*『雲は釈迦牟尼、雨は教え、草木は私達の喩えです。
お釈迦様は私達を常に慈しみの心で見守っていて下さいます。
わけへだてなく注がれる教えに触れ、自分の素質能力を信じる力を養い努力し、世を救う命に成長します。皆すべて仏の種(素質)を持つ素晴らしい命です。雨が発芽を誘います。』
 
 

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