2月16日、日蓮聖人御降誕800年の御正當をお迎え致しました。
当山では、前日の2月15日に妙運講の皆さんと一緒に、宗祖御降誕800年慶讃法要を厳修致しました。また、当日は、当山のご守護神である熊鷹稲荷大明神の大祭も併せて執り行いました。
日蓮聖人のご遺文『新尼御前御返事』に、「あまのり一ふくろ送り給び了んぬ。また、大尼御前よりあまのり畏まり入りて候ふ。 (中略) 峯に上りてわかめや生いたると見候へば、さにてはなくして蕨のみ並び立ちたり。谷に下りてあまのりや生いたる尋ぬれば、あやまりてやみるらん、芹のみ茂伏したり。故郷の事、はるかに思ひ忘れて候ひつるに、今このあまのりを見候ひて、よしなき心をもひいでて、憂くつらし。片海、市河、小湊の磯のほとりにて、昔見しあまのりなり。色形あじわひもかはらず。など我父母かはらせ給ひけんと、片違なる恨めしさ、なみだをさへがたし。」と書かれました。このお手紙は、日蓮聖人が身延山におられた文永12年2月16日に送られました。このあまのりに、大変喜ばれたことを知ることができます。
当山の法要では、日蓮聖人への御報恩として、御宝前に房州産の海苔をお供えし、法華経とお題目をお唱え致しました。