實成寺について

ごあいさつ

縁起
当山は、和気清麻呂に始まり戦乱や藩の政策を経てもなお、受け継がれてきた重層的な仏教文化の歴史上にあります。

藤野寺の由来と荒廃
天平時代、この地には和気清麻呂の菩提寺として「藤野寺」が建立されました。しかし、平安末期の源平合戦やその後の戦乱の影響で、寺は荒廃し、わずかに塚と番神堂が残るのみとなりました。この地には当時の繁栄と衰退の跡が静かに語り継がれています。

福昌寺の建立と廃寺
1619年、荒廃した藤野寺の跡地に「福昌寺」が建立されました。ただ、池田藩の廃寺政策により一時的に廃寺となります。
この際、僧侶の乗仙坊が自ら薪を積んで火定したという、壮絶なエピソードが記録されています。この行為は、信仰の堅さと抗議の意志を表したものでしょう。

福昌山實成寺の再興
今でも伝わる乗仙坊の火定や檀信徒たちの尽力により、藩は野々口にあった「實成寺」を現在の地に移転することを許可します。そして1690年、「福昌山實成寺」と改められ、日典上人を開山とする新たな歴史が始まりました。この寺は28代の住職が繋ぎ、現代に至るまで地域に根ざした仏教寺院としての役割を果たし続けています。

福昌山實成寺は、歴史的な試練を乗り越え、地域の信仰や文化の中心として歩み続けてきた寺院であり、その背後には多くの人々の信仰心や努力があります。和気町藤野の地には、このような豊かな歴史的背景が今なお息づいています。

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住所

〒709-0412 岡山県和気郡和気町藤野348

交通アクセス

●お車でお越しの方
山陽自動車道 和気I.Cより約10分

●電車でお越しの方
JR和気駅
(駅から實成寺まではタクシーで約5分約3km、800〜1000円程度)

正式名称 福昌山 實成寺(じつじょうじ)
住所 〒709-0412 岡山県和気郡和気町藤野348
駐車場 本堂前6台 境内横60台以上
電話番号 0869-93-1509