4月16日、当山において春祭りが行われました。お釈迦様の誕生をお祝いする釈尊御降誕会並びに身延久遠会設立70周年記念法要を執り行いました。
お参り頂いた方々にも誕生仏に甘茶をかけて法要に参加して頂きました。
さて今年の冬は大変な大雪となり、毎日のように除雪におわれておりました。そして4月のはじめ頃まで境内にも残雪がありました。日蓮聖人のお手紙にこのような一節があります。
「法華経を信ずる人は冬のごとし、冬は必ず春となる。」(『妙一尼御前御消息』)
日蓮聖人が身延において妙一尼さんに宛てたお手紙です。妙一尼さんは日蓮聖人が佐渡流罪中に夫を亡くしておられます。
この言葉がまさに今の世にも響く言葉ではないでしょうか。ウクライナでの戦争やコロナにより閉塞感があるこの世界においても希望を捨ててはいけない。冬が必ず春となるように、必ず良い方向に向かうから、と日蓮聖人がおっしゃられているような気が致します。合掌 副住職