令和8年度 JA佐城地区 畜魂祭

 先日、令和8年4月3日の金曜日、
修善院の近くにある、JA佐城(佐賀・小城・多久)地区中央支所にて、畜魂祭が営まれました。

 畜魂祭とは、その名のとおり、
家畜をはじめとした、我々の都合で扱っている全てのいのちに、
感謝と追善の祈りを捧げる儀式です。

 JA佐城の建物の裏には、畜魂碑が建てられており、
その石碑の前で、関係者の方々と共に、お経をあげております。

JAの建物の裏側に、畜魂碑があります。お参り自由ですよ。

 『すべてのいのちは成仏できますよ!』

 などと、法事の中で言ったりしておりますが、
実際は、人間以外のいのちについて思いを巡らすことは、
ペットの事を除くと、かなりまれなことです。

 大体が、「あの人は元気でやっているかな~」
「まだ若いのに、亡くなられてしまったなぁ」
「旅立たれてから、もうこんなに経ったのか」という風に、
檀家さんや知り合いのことを思うばかりです。

 

左の石碑は、多久の方から移されたようです

 しかし、この畜魂祭があるからこそ、
私はその前後で、様々な『いのち』について考えるきっかけとなっています。

 「子供のころは、家の隣に豚小屋があったなぁ」
 「隣のばあちゃんの家の下にニワトリいたなぁ」
 「参列者の畜産家の方々が、いのちを扱っているんだなぁ」
といったようにです。

畜魂祭の頃には、近くの小城公園の桜が見頃です

 『いのちに合掌』というスローガンで、
すべてのいのちに対して活動をしている日蓮宗ですが、
その『いのち』は、人間ばかり、
せいぜいペット止まりではないでしょうか。

 私は、畜魂祭のお手伝いを通して、
身近な家畜、食肉、川の魚、春の虫、そして満開の桜、
そういったいろんな『いのち』に向き合う有難い機会を、
毎年この時期にいただいております。

 近くにお住まいの皆さんも、畜魂碑にお参りされて、
「昔は家でニワトリを飼っていたなぁ」
「あのときに一緒に過ごしたペット、どうしているかな」
「毎日食べている肉は、誰かが育てていたんだよなぁ」
などと、たくさんのいのちに思いを巡らせてください。

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