本日、多くのお檀家様からの寄進を賜り、無事、山門脇に仁王像が設置されました。
仁王像は寺院の門などに安置されることが多く、仏法を守るとされます。もともとはお釈迦様を守る神でしたが、分身して2体となったといわれ、寺院山門の両脇に立つのは、お釈迦様を祀る場所である寺を守る門番として睨みを利かせているのです。さまざまな敵が来たときに、それらから寺院を守る役割があります。京都においては応仁の乱の折に、外敵から寺院を守るということで多く建立されたと言われています。
右の像は口を大きく開け「阿」と叫び、左の像は口を「吽」と固く結んで力強さを表しています。「阿」には「物事の始まり」、「吽」には「物事の終わり」という意味があります。阿形像は口を開けて「物事の始まり」を表現しており、吽形像は口を閉じて「物事の終わり」を表現しています。「阿吽の呼吸」の言葉は、この阿形像と吽形像が起源となっているといわれています。
これから外構工事を行い、開眼法要を行います。その後は、「あ・うん」の呼吸で今後の常徳寺をお守りして頂けることと存じます。