舎利弗尊者はずっと悩んでいました。弟子の中で智慧第一と呼ばれ、お釈迦さまの右腕であった舎利弗尊者です。しかし、菩薩さまには未来に成佛すると見聞きしてきましたが、舎利弗尊者はお釈迦さまに成仏すると言ってもらえません。
舎利弗尊者は山林において瞑想する時も「なぜお釈迦さまは小乗の教えで私たちを導くのだろうか」と思い、自らが何が足りないのかと自責していました。
しかし、この法華経の座において、舎利弗尊者は成佛するとお釈迦さまに言ってもらえました。舎利弗尊者は成佛できると聞いてはじめは、「魔が佛さまの姿になって、私をだましているのではないか」と疑い驚きました。しかし、舎利弗尊者の悩みや迷いが、魔が佛さまになったと思わせた気づいたのです。舎利弗尊者は、自分で小乗の教えを望み、成佛することはできないと思い込んでいたのです。
舎利弗尊者は未来世において、華光如来という名の佛になる、とお釈迦さまは述べられるのです。舎利弗尊者は大いに喜びました。
お釈迦さまの一番弟子ともいえる舎利弗尊者ですが、お釈迦さまが菩薩さまにだけ成佛すると説くため、自分の至らなさに悩んでおられたのです。そんな舎利弗尊者が、すべての者が佛に成る可能性を持つと聞くと、はじめは魔が騙しているのでは無いかと疑うほど驚いたのです。
智慧第一の舎利弗尊者ですので大いに悩み、成佛できると聞くと疑うほど驚き、悩みが大きかったからこそ喜べたのです。

