妙法蓮華経の持久走 三周目 序品第一

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 妙法蓮華経は、お経本で数えると8冊、28章に分かれていて、文字数で申しますと約7万文字になります。その内容を一度ではなく、少しずつ時間をかけて伝えていこうという試みが「妙法蓮華経の持久走」となります。今回で3周目となり、本文を伝えていきたいと思っています。それでは第1章「序品第一」のはじまりです。

 インドの霊鷲山でお釈迦さまが瞑想をされていると、弟子、菩薩、天部、阿修羅王などが集まりました。
 するとお釈迦さまは体から光を放ち、他の地で修行をする菩薩たちを見るなどの神通力を示しされます。
 弥勒菩薩さまが文殊菩薩さまに、これから何が起こるのか質問します。文殊菩薩さまは、お釈迦さまが妙法蓮華経を説かれる、と答えます。
 そして文殊菩薩さまは、遠い過去世を語られます。過去世に燃燈佛さまという佛さまが、法華経を説かれる時、同じ神通力を示されました。その時にも文殊菩薩さまも弥勒菩薩さまも、燃燈佛の弟子として修行していたのですと説かれます。つまり弥勒菩薩さまは、過去に法華経を聞いていたのに忘れていた、ということになります。

 次に佛となる弥勒菩薩さまも、法華経と縁があったとしても忘れているのです。私たちも過去に、法華経との縁を結びつつも忘れているのかもしれません。

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