海長寺について

ごあいさつ

 平安時代の仁寿2年(852年)有渡山八ツ原に創建された天台宗の古刹で、村松山峨岳寺(ががくじ)と称した。慈覚大師を開基とし天台密経を伝えたが、寛弘8年(1011年)土石流で崩壊してから現在地へ遷った。

 鎌倉時代の文永9年(1272年)に日蓮聖人の弟子、中老僧治部阿闍梨日位上人が当地を弘教し、当時の寺主、慈証尊者が入門、この時から本化門下の道場となる。慈証尊者は日受と法号を改め、日位尊者を開基と仰いで、聴講侍坐した。山寺号も龍水山海上寺と改称したが、後に故あって海長寺と改めたのは、徳川期に入ってからのことである。

 当山12世日応上人の代に、徳川家康が甲斐の武田を攻略した折、敵の残徒、今福丹波守虎孝の追撃を避け当山へ逃げ込み、椿樹の蔭に隠れて一命を助かったことがある。今福主従は貫首と押問答の末、遂に発見できなかった責を負い自刃したので、杉原山堤畔に小堂を造り主従7名の霊を慰めたという。これより徳川家との縁故が深く、天正17年(1589年)には境内禁制の礼、慶長7年(1602年)には朱印下附などの恩恵があり、「椿の御朱印」と称してこれを言い伝えた。因って当寺の定紋は三ツ葉葵である。

住所

〒424-0926 静岡県静岡市清水区村松299

正式名称 龍水山 海長寺(かいちょうじ)
住所 〒424-0926 静岡県静岡市清水区村松299
駐車場 有・70台
電話番号 054-334-1959
メールアドレス kaichoji.temple@gmail.com