七百年以上の時を越えて、本照寺はこの地で人々の祈りを見守り続けてきました。
その始まりは、鎌倉時代の文永年間に遡ります。
佐渡へ向かう途上、豪雨に見舞われた日蓮聖人は、この地で雨を凌がれていました。
すると、村人に請われた日蓮聖人は、当地に生えていた藤蔓を筆として曼荼羅御本尊をしたため、人々に法華経の教えを説かれました。
この伝承が本照寺の始まりです。
祈りは特別な場所だけにあるのではなく、人の苦しみや不安に寄り添うところに生まれる――。
本照寺には、その原点が今も息づいています。
その後、日蓮聖人の命により六老僧・日興上人は高弟の日順上人と共に、
この霊地に伽藍を整備しました。
その法脈は絶えることなく続き、現在に至っており、宗宝数十点を格護する山梨の名刹です。

