日蓮大聖人の御魂が棲む日蓮宗の総本山
天災や疫病が相次ぎ、末法の世を呈した鎌倉時代に、お釈迦様の説かれた「法華経」こそが人々を救う正しい教えであるとして布教された日蓮大聖人。身延山久遠寺は、日蓮大聖人がこの地の地頭、波木井南部実長公の招きによって入山され、晩年の九ヶ年間を心安く過ごされた霊山です。
日蓮大聖人はこの地で厳しい生活を送りながらも、法華経の読誦・門弟の教育・大曼荼羅本尊の揮毫などをされて過ごし、法華経の声満つるこの身延山こそが法華経の根本道場であるとされました。最後には「いずくにて死に候とも九箇年の間心安く法華経を読誦し奉り候山なれば、墓をば身延山に建てさせ給へ、未来際までも心は身延山に住むべく候」とのご遺言を遺され、身延山にご遺骨の奉られる廟墓が築かれました。
以来750年もの間、法華経の聖山として、また日蓮大聖人のお山(祖山)として、日々人びとの参詣が絶えることはありません。