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暑い日が続いておりますが皆さんお元気でしょうか。
皆さんはお盆休みの予定は決まりましたか。
海や山、お祭りなど夏は楽しいことがたくさんあるのでわくわくしますね。
ですが、お盆は本来ご先祖様に感謝をする期間ですのでお墓参りも忘れずにしたいですね。
今回は「ご先祖様の供養」についてお話をさせていただきます。
人間とは大切なことを忘れてしまいがちな生き物です。
今私たちがここに存在できているのは、たくさんのご先祖様が居てくれたからです。ご先祖様の人数は10代遡れば1024人、20代前で104万8576人、30代前では10億人を超えます。
こんなに沢山のご先祖様のうち誰か一人でも欠けてしまえば、私たちは生まれてくることが出来なかったのです。家族や友人などの大切な人と言葉を交わしたり、美しい自然を見て心癒されたり、喜びや悲しみを感じることも出来ません。
私たちが今ここに存在しているという事は、とても奇跡的な事なのです。だから私たちはそのことを自覚し、ご先祖様に感謝して成仏を願わなければなりません。
成仏について知るには、まず成仏していないとどうなるのか、という事を知ると解り易いです。まず、苦しみが輪廻という「生まれて、亡くなって、生まれ変わる」というサイクルを繰り返される事によって生老病死が永遠に続きます。また、輪廻するといっても必ずこの世界に人間として生を受けられる、という訳ではありません。
地獄に生まれてしまうこともあれば、餓鬼道という飢えと渇きが決して満たされることのない世界に生まれてしまうこともあります。たとえ私たちの居るこの世界に生まれることができても人間になれるかどうかはわかりません。鳥や昆虫に生まれてしまうかもしれません。
成仏とはこの輪廻というサイクルを抜け出して、仏様の世界で安らかな境地に至ることを言います。しかし、成仏するということは非常に困難なことでもあります。
「妙法蓮華経」略して「法華経」というお釈迦様が晩年の8年間に説かれた教えがあります。この教えは、それまで成仏することが出来ないといわれてきた者達も含めて、生きとし生けるものすべてを成仏に導く教えです。「法華経」の中でお釈迦様は「法華経の教えを聞いた者は誰一人として成仏しないということはあり得ない」と仰っております。
また、日蓮聖人はお手紙の中で、法華経による供養は「私たち自身が成仏できるだけではなく、両親や遠い祖先までも成仏させることが出来る」と説かれております。
ご先祖様が仏様の安らかな世界に行くことを望むなら、生きとし生けるものすべてを成仏に導く「法華経」による供養をしなければなりません。それでは「法華経」による供養をするにはどうすれば良いのでしょうか。
その答えは、私たち自身が「南無妙法蓮華経」のお題目を感謝の気持ちを込めてお唱えすることです。お題目には全8巻、28章、69384文字ある「法華経」の力が凝縮されております。このお題目の力を使って私たちはご先祖様を仏様の世界へと導くことが出来るのです。
成仏は、一つの目標でありますがゴールではありません。結婚のことを「ゴールイン」と言うことがありますが、その後も結婚生活が続いていくことと似ています。成仏した後のご先祖様は仏様の世界で修行を続けます。そして修行をしながら私たちのことを見守ってくれるのです。
お盆休みに海や山に行って遊ぶのも良いですが、お盆という季節だからこそ見守ってくれるご先祖様の為にお題目を唱えて感謝を伝えましょう。