第3回「備前法華 ー大覚大僧正に学ぶー」研修会

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

2月4日(金曜日)午後2時から妙林寺様を会場に「備前法華、大覚大僧正から学ぶ」と題した研修会が行われました。
この研修会は昨年から行われており、全3回を企画しており、前回に引き続き、日蓮宗僧侶としての自覚と心構えを得ようという趣旨で青年会主催で県内全寺院に呼びかけいたしました。
 
また講師も引き続き、常円寺日蓮仏教研究所主任の都守基一先生をお招きし、講義をしていただきました。
 
今回の内容は「備前法華の歴史(続)ー江戸時代の状況ー」ということで、
「不受不施派の弾圧」「禁制下の不受不施派」や「日蓮宗の動向」「備前岡山宗災」などについてお話頂きました。
 
特に不受不施派は幕府・藩からも弾圧をくわえられながらも、
「内信」という内密に信仰する人々によって支えられ、僧俗ともに多くの殉教者を出し壊滅的な状況となっても途絶えることなく、
明治9年に公許されました。
 
日蓮宗においても決して安穏とした状況ではなく、藩や幕府からも目の敵にされていた部分があり、
現存する寺院の歴代住職の中には、住職を追い出されたり、冤罪に巻き込まれたり、多くの苦難の中で寺院が護持されていた様子がうかがえました。
 
今回にて終了となりますが、これからもこのような機会を作ることが出来ればと思っております。
3回に渡り、快く講師を引き受けて頂きました都守先生には厚く感謝申し上げます。
 
当日御参加頂きました皆様お疲れ様でございました。
ありがとうございました。
 
文責 芥田健作

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ