令和元年度 県内三管区合同布教研修会

開催日:2019年09月05日

 9月5日(木)箱根湯本富士屋ホテルにおいて、令和元年度神奈川県下三宗務所合同布教研修会が開催された。本年は当管区が担当し、60余名の教師が出席。
 講演に先立つ山﨑浩道所長の挨拶では、本日の講演テーマが、日々、檀信徒の先祖供養を行う日蓮宗教師にとっての根拠となる、死生観に関わる内容である旨が述べられた。
 登壇する講師は、中部大学大学院教授・米国ヴァージニア大学客員教授の大門正幸氏。同大学では、これまで40か国以上から2600超の生まれ変わりの事例を収集。
 「前世を語る子供たち」というテーマのもと、過去生の記憶を持つ子供たちに対する調査結果の紹介を中心に講演がなされた。
 米国テキサス州生まれのジェームズ・ライニンガー君の事例では、1歳10か月のとき、博物館の第二次世界大戦コーナーへ釘付けになったことから、過去生の記憶があることを周囲に表現し始める。幼児が知る由もない、前世の空軍パイロットの頃、乗っていた飛行機の名称や特徴、隊に所属していた兵士の名前までを報告。後に、事実であることが確認されたという。
 大門氏によれば、生まれ変わりの事例は文化や洋の東西を超えて報告され、前世が動物や爬虫類だったと報告する事例もあるとのこと。仏教の六道輪廻の一端を裏付ける研究結果と言えるかもしれない。
 参加者は、大変興味深い講演の内容に真剣に耳を傾けた。時間一杯まで多くの質疑応答が行われ、午後3時半に閉会となった。

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