令和4年度 神奈川県下三宗務所合同布教研修会

開催日:2022年09月14日

 9月14日(水)小田原市報徳会館において、令和4年度神奈川県下三宗務所合同布教研修会が開催された。
 本年は当管区が担当し、60余名の教師が出席。講演に先立つ山﨑浩道所長の挨拶ではこの日の講演テーマ「宗教に見る病気平癒」に題して鎌倉時代日蓮聖人の在世の飢饉・疫病蔓延を考えるとコロナウイルスが蔓延する今日の僧侶の在り方も考えるところがある旨が述べられた。
 登壇する講師は、宗教学者の正木晃氏。正木氏は地元小田原市にある日蓮宗寺院が菩提寺である縁から今回の講演を依頼。講演テーマに沿い、世界三大宗教の開祖がそれぞれ病気平癒とどのように向き合ってきたかなどを中心とした講演と心性院日遠上人著の『千代見草』を題材とした講演がなされた。
 参加した教師は、「コロナの影響で宗門行事や研修会が軒並み中止、リモート開催に変更される中で久しぶりに会場での研修会に参加することができ感慨深い。コロナ渦で私たち僧侶がコロナとどう向き合うか考えさせられる大変興味深い講演であった。」と述べた。講演後には時間一杯まで多くの質疑応答が行われ、午後四時に閉会となった。

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