歳をとると立ち上がる時に「どっこいしょ」と掛け声をかけることがあります。掛け声をかけて動作を楽にするためです。
この「どっこいしょ」という言葉は「六根清浄」という仏教語が変化してできた言葉だという説があります。六根とは眼、耳、鼻、舌、身体、意識の六つのことです。人はこの六根でいろいろなことを感じ、情報を集め、また情報を発信しています。生きて行くのに不可欠な六根ですが、煩悩の元となることもあります。
例えば目で見ることによって、高価な物が欲しくなったり、舌で味を感じることでもっと美味しい物が食べたくなったり。その欲求がどんどん膨らんでいくと我慢ができなくなり、買いたい放題、食べたい放題になって、煩悩が止められなくなります。
そのため、仏教の修行では煩悩を除くために「六根清浄」と唱えることがあります。これが転じて「どっこいしょ」となったと言われています。
煩悩を除くために唱える言葉の「六根清浄」が変じて「どっこいしょ」になったとわかると、立ち上がるたびに「どっこいしょ」と言うのも悪くないなと感じますね。
物は考えようですから、「どっこいしょ」というたびにひとつ自分の煩悩が除かれたと思って「どっこいしょ」に感謝しましょう。そして「どっこいしょ」と言っても除く煩悩がなくなるように、物事にこだわらない生活を送るように心がけましょう。六根が清らかになれば、心身ともに爽やかになります。
「どっこいしょ」はお年寄りでなくても、万民にとって良い言葉です。 圓大院

