先日、テレビの放送で「ジェノサイド・虐殺と黙殺」という番組を見ました。その番組では、アウシュビッツの虐殺から今も終わることのない、ウクライナ侵略までの事実を鮮明に描き表したものでした。
その内容は、国民の違い、民族の違い、人種の違いなどから、多数派が少数派を暴力的に抹消していくというものです。長い歴史の中で、現代にいたるまで我々人間は同じ過ちの繰り返し、いつになったら世界中の人々に幸せが訪れるのでしょうか。
番組内で、これらの虐殺に対し国連では多くの国々が反対意見を述べるが、結局自国のことではないので見て見ぬふりをするということが述べられていました。この言葉を私自身に置き換えた時、まさに今、戦禍を逃げ惑うウクライナの方々に、私は何をしてきただろうか?ややもすれば、それらの報道からすでに目を背けようとしてはいないだろうかと、心苦しさを感じました。
仏教では「世界中の命はすべて平等」であると説かれています。そのことを証明できるのは、今生きている私たち一人一人の行動によるものと思います。これから先の世の中が良くなるも悪くなるも、私たちの責任です。決して見て見ぬふりをするのではなく、世界の全ての人に幸せが訪れるよう、小さなことでも行動していきたいと思います。合掌