圓隆院の墓地には、相撲界の高砂一門の祖である初代高砂浦五郎のお墓があります。
初代高砂浦五郎は、天保9年(1838)に千葉県東金市に生まれました。安政6年(1859)の暮れに江戸をめざし、草相撲に入門。序三段に上がると、四股名を高見山大五郎と名乗ります。明治4年(1871)3月に、前頭筆頭に昇進し、昇進祝いに姫路藩主から「高砂浦五郎」の四股名を賜りました。
以来、明治33年(1900)に亡くなるまで、相撲界の力士待遇改善など相撲会所の改革に力を注ぎ、相撲を「見世物」から「国技」に発展させました。
初代高砂浦五郎のご命日は、4月8日。お釈迦様がお生まれになった「花まつり」と同じ日です。きっと、生まれたころから仏縁があったのでしょう。
現在でも、初代高砂浦五郎のお位牌とお墓を圓隆院では、大切にお守りさせて頂いております。