増築した納骨堂へ、12月1日までの日程で、
各家のお骨・仏具を引っ越しして頂きました。
翌12月2日より、早速解体作業に入るということで、
旧納骨堂でお払いのお経をあげました。
朝から集まってこられた関係者の皆様と一緒に、
お経を唱え、お清めのお供え(酒塩米)を撒いてもらいました。
また、旧納骨所の奥にあって、
お寺の者だけでは取り出せなかったお骨壺も、
解体のプロに取り出してもらいました。
寺族が、どうしたもんか~ と悩んでいたことを、
バリバリバリー と、一瞬で棚を動かし、
石のふたを持ち上げ、あっという間に解決してくださいました。
やはり、本職に任せるのが一番早いと痛感しました。
骨壺を取り出し、崩れた納骨棚を見ていますと、
物悲しい気分になってきます。
この旧納骨堂は、私が生まれる時からあったので、
あって当たり前の存在でありました。
しかし、その役目を終え、
解体の時を、別れの時を迎えています。
最近ニュースであった、
埼玉春日部のイトーヨーカドーの閉店も、
みんなこんな気持ちで迎えたのかなぁと、
改めて世の無常を感じた一日となりました。